634展示室 武蔵野美術学院 国分寺 アート ギャラリー 画廊 ムサイン
この企画展示は、2011年1月にKinoshokikaku + Gallery156にて企画開催された「Resonance Effect - 共鳴効果 -」の同じメンバーによる展覧会となります。
作家たちはそれぞれの色彩を重ねた層の変化で画面をコントロールし、それぞれの独創的な作風を形成している。そこで深淵で微細に渡る感覚と情味が伝わってくる。彼らは明確な世界観の上に立ち、それぞれの芸術における表現の方法で、現代社会に対する自らの感情と理念を暗示し、それぞれの形式で表現した。作家たちが創り出した一種の斬新で叙情的な世界は感銘を与えた。そういう意味では、彼らは現代の「美の神」の創造物を創り出すことに成功したと言える。
芸術作品は一種の物質的な存在であり、精神と文化の結晶でもある。一つの作品は単純な解釈で終わるのではなく、解読によって、多種多様な情報を読み取ることが出来る。芸術的作品としての魅力は、そのような多様な意味が含まれているところにある。
彼らの作品は、我々に平和で、素朴で、優雅な美の世界を感じさせてくれる。彼らはきっと、一つ一つの物語を創り出したことによって、一つの美の世界を我々と分かち合い、それを共有する願いを込めたに違いない。その事が作家にとっても、より遠い未来への可能性を持つと信じている。
2011年開催「Resonance Effect - 共鳴効果 -」アートディレクター 華鳥
前回の企画文章の最後にある言葉には、「未来への可能性を持つ」という言葉で締めくくられています。
前の展示から6年の月日が経ちました。作家たちは個々の制作活動で、何気ない日常やニュースや情報などから常に色々な影響を受けています。その影響は時間の経過を伴い、進化という変化をしています。
その変化を作家たちが同じ展示をすることで、確認しさらなる進化を促すことになります。同時代を生き共鳴しながら、新しい時代を作っていくことは「未来への可能性を持つ」ことであり、進化し続けることにあるのではないでしょうか。「Resonance Effect 2nd」それぞれの作品の共鳴効果と、作家と作品の進化と変化をぜひご高覧ください。
634展示室ディレクター 栗原 博通
2011年1月開催 「Resonance Effect - 共鳴効果 -」Kinoshokikaku + Gallery156 展示風景
<開催概要>
●展覧会名 Resonance Effect 2nd
●会期 2017年 8月6日(日)~8月27日(日)
●出展作家 森 洋史 堀越 達人 湯真 藤子 H.K
●開廊時間 11:00-20:00
※8月10日、17日と最終日 – 11:00-16:00 定休日無
オープニングレセプション 8月6日(日) 17:00~