634展示室 武蔵野美術学院 国分寺 アート ギャラリー 画廊 ムサイン
634展示室は、3回目となる高木雄司個展「時の過ぎゆくままに」を開催いたします。
前回の個展から描き貯めた作品を、大小合わせて17点ほど展示したします。水彩絵具を使って描かれた作品群です。ご高覧のほどよろしくお願いいたします。
高木 雄司個展 「時の過ゆくままに」
●会期 2017年 12月1日(金)~12月14日(木)
●時間 11:00~20:00(日曜・最終日16:00まで)
●休廊日 無
「記憶の儚さと曖昧な感覚を、描き留めていくように描いていきたい。様々な記憶の詰まったものや、時間の変化を感じるものをモチーフとして選んでいる。記憶を記録していくように、曖昧な記憶だからこそ描くことが楽しいと感じる。」確かに、高木雄司の作品にはどこか懐かしいようで儚い感じが一貫して感じとれる。
水張りをした紙に 礬水引きをし、その上に水彩絵具を使い、微妙なにじみ具合をコントロールして描いていく。日本画の材料、箔なども使う、自分に合った技法や表現を探求するように作品を作っている。大学時代から卒業当時は、油絵具を使いキャンバスに向ったり、インスタレーションなどもやっていた。その当時から、現在に至るまでの制作過程の中で水彩絵具を使って描くようになったのは必然だったと語る作者。作家活動を続けてきた過程の中で、自分の思いや表現に忠実になっていった結果の必然なのだろう。
記憶は人によって捉え方が違ったりする。記憶は記録と違い、確定したものでなく曖昧なものだ。それぞれの記憶の詰まったモチーフに感じるそれぞれの記憶を、作者の視点を通じて落とし込むように描き留めていく。描かれた作品は、現実のモノとは違った形で、新たな記憶を作っていく。
「出来るだけ説明的な描写をせずに表現出来るようになりたい。より洗礼された作品を仕上げていきたい。」探求心は尽きない。自分の発展途上を楽しんでいるかのように、高木は作品をこれからも作り続けていく。
634展示室
「たくさんの願い」 M40/透明水彩、紙/2017
「木瓜」 M40/透明水彩、紙/2017
高木 雄司 Yuji Takaki
1969年 新潟市 生まれ
1993年 東京芸術大学 卒業
個展
2017年 「時の過ぎゆくままに-as time goes by-」/634展示室(東京)
2016年 「思ひ出の容」/634展示室(東京)
2015年 「思ひ出の容」/634展示室(東京)
2005年 「~MEMORIES」 / Switch point(東京)
2004年 「~MEMORIES」/文京区本郷・トーキョーワンダーサイト
2001年 「Present of MEMORIES」/岩手・八幡平
「FRAGILE」 / 国分寺・Switch point
2000年 「Pre Present of MEMORIES」新潟・北蒲原郡聖籠町網代浜海岸
「Present of MEMORIES」/岩手・八幡平
「Present of MEMORIES」/銀座・Gallery Q-S
1999年 「Present of MEMORIES」/北海道・ニセコ
「Present of MEMORIES」/山梨・西湖コウモリ穴脇ハイキングコース
1998年 「視るという事/何を視ていますか?」/銀座・Gallery Q-S
「Present of MEMORIES」/屋久島
1996年 「INSTANT LOVER~始め方は問題じゃない」/銀座・Gallery Q-S
1993年 「手紙」 /北海道稚内駅前電話ボックス内
グループ展
2019年 Colorful展#5/634展示室
2018年 Colorful展#4/634展示室
2017年 Colorful展#3/634展示室
2016年 「hexagonal shaped」/Spiral Garden (Spiral 1F) the art fair +plus-ultra 2016
2015年 Colorful展パート2/634展示室
2014年 Colorful展パート1/634展示室
2005年 39アート/国立・FAD’S
2004年 残像・記憶/オーアーゲ-ハウス東京(ドイツ文化会館ロビー)
ト-キョ-ワンダーウォールの作家たち展/東京都現代美術館
2003年 ト-キョ-ワンダーウォール/東京都現代美術館
1997年 WALKING MUSEUM in 高島屋タイムズスクエア/新宿高島屋
ワークショップ
2014年 「水彩絵具を作ろう!」/東京・武蔵野美術学院
2004年 「絵具を作ろう!」/文京区本郷・トーキョーワンダーサイト